マレーシアの自動車保険【基本補償編】

自動車保険

「自分の加入している自動車保険の内容について実はよく理解できてない」「新しく自動車保険に入りたいがパンフレットを読んでもよくわからない」という方は多いのではないでしょうか。

日本語でも分かりづらいのに、ここマレーシアでは保険証券も英語表記のため尚更理解しづらいですよね。

日本と同じようにマレーシアでも自動車保険は義務となっており、車を購入する際には必ず加入しなければなりません。また、名義変更の前に加入していただく必要があります。

そこで今回の記事では、マレーシア自動車保険の入門編としてできるだけ簡単にわかりやすく説明したいと思います。

 

 

マレーシアでも日本同様、対人賠償保険が強制保険となっています。

ただ、対人賠償保険・対物賠償保険・車両損害保険 3つがセット
基本補償❞となっており、マレーシアで保険を加入する際にはこの3つが補償された基本補償に入るのが一般的です。

 

保険料は、車検証とパスポートの情報を基に、保険会社のシステムで自動的に算出されます。ただ、日本のように保険契約者の個別事情による保険料の差異は少なく、車の評価額の差が保険料の差となる割合が大きいです。なお、この評価額は、走行距離や実際の購入価格とは関係ありません。

ベースとなる保障内容・保険料料率はどの保険会社でも同一のため、保険会社による保険料の違いはほとんどありません。

日本では保険会社により多くのプランがあり、自分の車の利用方法などによって、最適な保険を選ぶ方もいらっしゃいますが、マレーシアではできません。至ってシンプルなので選ぶことができない代わりに迷わなくてすみますね。

↑マレーシアの車検証


マレーシアでは無事故割引(NCD:No Claim Discount)があり、日本で契約されていた自動車保険の無事故割引特典をマレーシアでも引き続き適用することができます。※基本補償の保険料のみ適用

日本で受けていた割引をマレーシアでも引き継ぎたい方は、下の二つの書類を日本の保険会社から取り寄せておいてくださいね。

保険を使わなければ、毎年0% → 25% → 30%  → 38% → 45% → 55%と割引が進行していきます。ただし、保険金を1回でもお支払いすると次回の契約からは0%となります。日本の等級制度だと割引だけでなく、割増もありますし、年齢による割引もあって、複雑ですが、こちらもマレーシアのほうがシンプルでわかりやすいですね。

対人も対物それに車両保険も入っているので、かなり充実した保険に見えますが、実は落とし穴があります。それは、運転者や同乗者のケガの補償はこの基本補償には含まれていないということです。対人といっても、これは自分の車に乗っていない第三者を補償するもの。同乗者を補償するものではないのです。車に友人を乗せていて、友人がケガをして、友人の治療代を補償してくれる保険に入ってなかったなんてことになったら大変ですよね。

こういったことを防ぐためには、別途搭乗者傷害保険に加入しなければなりません

さらに保険を充実させたい方には、3つの基本補償に8つの特約を付けることができます。(搭乗者傷害保険は96年までは特約になっていましたが、マレーシアの保険制度の変更により、特約ではなく、別の保険として現在存在しています。)

マレーシアの保険はシンプルで選ぶことができないと書いてきましたが、特約と搭乗者保険については、皆さんが選ぶのに迷うところ。次回記事では特約と搭乗者傷害保険について説明します。


以上、マレーシアの自動車保険(基本補償)について紹介いたしましたが、ご理解頂けたでしょうか。

当社では、自動車保険に関するご相談を随時受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

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※弊社は東京海上マレーシアの正規代理店です。今記事の内容は東京海上マレーシアのものを参考にしています。


 

コメント

  1. […] 前回の記事はマレーシアの自動車保険の入門編「基本補償」について説明致しました。日本と同じように強制保険として対人賠償があり、この対人賠償と対物賠償、車両賠償の三つがセットになっており、セットとして基本補償に入るのが一般的ということでしたね。 […]

  2. […] 前の記事ではマレーシアの自動車保険について【基本補償編】・【特約・搭乗者損害保険編】の2回にわたって説明してきました。保険をかけて、事故に備えておくことも大切ですが、事故にあってしまった時の対応も事前に知っておくとさらに安心ですね。事故にあう場所が日本であっても、落ち着いて対応することは難しいですが、さらに日本語が通じす、習慣が違う異国の地、ここマレーシアで事故にあってしまったらと不安になられる方も多いでしょう。 […]