なぜマレーシアの車の価格が高いのか

マレーシアにて約10年以上、自動車販売整備事業、自動車関連サポート事業のプロとして事業をしてきた中でよく聞かれる車両の価格。
その実態をお話しいたします。

マレーシアって?

簡単にマレーシアとはこんなところです!

マレーシアの現状

日本人が移住したい国でいつも上位にいるマレーシア。
比較的に治安も良く、一年中温暖で地震もなく、また花粉もないので大変過ごしやすい国、一番のポイントはアジア圏で英語が通じる国であるところ。
最近では仕事だけではなく留学先として来馬される方も増えて来ています!

マレーシアの物価

マレーシアは東南アジア、「物価も安いんでしょ?最高じゃん!」と思っている方も多いのではないかと思います。

しかし!
マレーシアでの生活のスタイルによって変わりますが、「思っていたほど安くない!!」と感じる方が多いです。
普通のカフェやレストランに行こうものなら日本同等の価格です。

その「そこまで安くない!」は車も同じなのです!

マレーシアは車社会

マレーシアは電車やバスなどの公共交通機関はもちろんありますが、日本ほど各地を網羅していません。
しかも電車は基本遅いですし、バスは基本来ないです。(笑)
配車アプリを利用してのタクシーやシェアカーなども人気ですが、毎回となると費用もかさみ、「なかなか配車が見つからない。」や「シェアカーが近くにない。」など、不便もあります。

ちなみにマレーシアは車社会で、2022年ごろには車の登録台数が人口を超えました。
1人1台以上車を保有しているということですね

自動車なしではなかなか生活しにくい国です。

車の価格帯

本題です

  • 新車の場合:
    どれだけ安いマレーシア産の車をマレーシアで新車購入しようとしても、日本円で約120-200万円はかかる
  • 中古車の場合:
    中古車でも日本との中古車価格を比べると約6割くらい高額

これは車両代だけで、その他にも自動車保険、自動車税、メンテナンス・修理費用が別途かかります。

日本とは違いマレーシアの人たちはかなり長期のローンを組むことにより収入以上の車両を購入する人も多いです。

なぜ車が6割高いのか

日本の場合、古い車両や走行距離が多い車両の廃車には費用がかかることがあります。
マレーシアの場合、ほとんどのケースで車が走れば買い取ってくれます。

そのため、中古車に価格が付くために約6割ほど高くなります。

新車の場合もこちらで組み立てをしていない車両や輸入をしている中古車には4−50%の関税が大きくかかるために価格がかなり高くなります

まとめ

日本人にとって東南アジアは物価も安く、車も例外なく安いと思われている方がすごく多いです。
私もそのうちの一人でした。
しかし、実際は車両価格はそこまで低くはなく、むしろ高価なものです。
家の方が安かったりします

想像と現実のギャップが無いように気をつけましょう!

追記

よく驚かれるのが走行距離です。
日本だと10万キロを超えるとそろそろ替え時かなとなる方が多いかと思いますが、マレーシアでは10万キロをはるかに超える車両はごろごろあります。
マレーシアの場合は高速道路が安価で利用でき、すぐ身近にあることから長距離の移動も楽々にできてしまいます。
そのため、年式の割りに走行距離が10万キロを超えているものが大変多く、乗られる方だと年間走行距離が5万キロという方もいます。