走行距離計(メーター)の改ざんについて

中古車の価値を左右する重要な要素の一つとして、走行距離が挙げられます。当然走行距離が少ないほどその中古車の価値は高いと見なされますが、マレーシアではメーター改ざんされた中古車も多く出回っています。そこで今回の記事では、どうすればメーター改ざんを見究めることができるかを紹介します。

 

 

まず初めに年式に対して走行距離が適正かどうか調べましょう。年式に対して明らかに走行距離が少ない場合はメーター改ざんされている可能性があります。Malaysian Institute of Road Safety Research (MIROS)によると、マレーシアでは平均的に年間28,000km程度走行する車が多いようです。例えば2016年のMyviで走行距離が20,000kmしかないという場合は注意が必要です。ただし、セカンドカーとして利用していて使用頻度が極端に少ない場合もあるので、走行距離が少ないからといって必ずしもメーター改ざんされているとは限りません。ただ、前オーナーがどういう人物か全くわからない状態で、走行距離が極端に少ない車を購入するのは避けた方が良いかもしれません。

 

整備記録はメーター改ざんを見破るのに最も効果的です。過去の走行距離の履歴から現在の走行距離が適切かどうか判断できます。仮に整備記録が手元になくても、ナンバープレートナンバーを基にディーラーに聞けば(例:トヨタ車の場合トヨタのディーラー)、最後の整備がいつで、その当時の走行距離を聞くことができます。

また、前回整備時の走行距離が記載されたステッカーがフロントガラスに貼ってあるでしょう。整備記録もステッカーもない場合はメーター改ざんの可能性があります。

整備記録を確認すると、オドメーター(走行距離計)を交換している車も中にはあるかもしれません。その場合はセンターピラー(運転席側)やグローブボックス等に証拠となるシールが貼られています。

 

もし80,000km以下の走行距離の車なのにペダルの見た目がボロボロだったり、押しづらかったりする場合はメーター改ざんの可能性があります。

オドメーター(走行距離計)には3つのタイプがありますが、その中でも機械式オドメーターは最も改ざんがしやすいとされています。ダッシュボードをたたいたときに走行距離の数字が巻き戻ったり不自然な動きをした場合、改ざんの可能性があります。

 

メーター改ざんを完全に見極めることは車のプロでも難しいことです。上記の注意点に関しては、あくまで総合的に見て判断して頂ければと思います。

メーター改ざんの可能性が高いと思われる車に関しては購入を控えるのも一つの手です。車は信頼できるところから購入しましょう。特に日本人がワンオーナーで使用していた車はメーター改ざんの可能性は極めて低いので、フリマハリマオで日本人ワンオーナーの中古車を探してみるのも良いですね。

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